2015/08/19
清閑亭は明治39年(1906)に建てられた黒田長成侯爵の別邸です。平成17年 (2005)、建物は国の有形文化財に登録され、翌年には敷地が国の史跡に指定されました。そして平成20年(2008)に小田原市の所有となった後も、伝統的 な日本建築の姿をみることができます。日本の伝統に興味をもつ外国人 には 是非訪れてほしい日本の「和文化」です。
清閑亭のデザイン
清閑亭に入ったとたん、静かで厳かな和風建物の趣を感じました。それぞれの木枠と大きな窓のガラス(このタイプのガラスは今作ることができません)、障子そして畳が素敵な建物と庭園を拝見しました。
建物全体は数寄屋(すきや)造りで建てられています。数寄屋造りは、それまでの書院造りに比べ形式に囚われていない分、自由なデザインを所々にみることができます。私が最初に興味をもったのは、「鴬張り」です。板張りの廊下を歩くときにキュキュッっと鶯が鳴くような音がすることから、このような名前がついています。二階には「書の間」があり、ここで目を引くのは、襖の引手です。七宝焼きで作られており、男性は武骨な作 り、女性は繊細な作りとなっています。写真の左側が男性の部屋用に作られた引手、右側が女性のためのものです。
清閑亭をはじめ、かつての小田原界隈は茶道文化が栄えており、昭和16年(1941)に建てられた蔵には、清閑亭の古い写真やお茶を淹れる作法についての説明が展示(企画展)されています。いくつかの部屋にはお茶を点てる際に必要な 「炉」が切ってある場所がある他、「床の間」の大きさに驚かされました。 床の間にかかるお軸に書かれた文が難しく、読むことができませんでしたが、小さな説明文が添えてありますので、それを読むことで、少しだけ理解できました。 (#^.^#)
イベント・活動
清閑亭を訪ねた当日は、七夕の少し前だったので、短冊が用意されていました。私も願いを込めて書かせて頂きました。願い事は「また日本に行けますように!(ღ˘⌣˘ღ) 」。清閑亭では七夕だけではなく、ひな祭りやお月見コンサートなど一年を通じ、多くのイベントを行っています。詳しい情報は清閑亭のウェブサイトで確認するか、直接メールを送ってみて下さい。
今月7月は、柏木美術鋳物研究所の作品を展示しています。風鈴は玄関の前で音を奏でていました。清閑亭のショップでは販売もしています。
清閑亭で休息
清閑亭の入館料は無料です。きれいに使って頂くことを条件に、昼食を持ち込んでの休憩も可能です。また庭園に向いカフェがありますので、カフェのメ ニューから注文することもできます。私は抹茶セットを注文しました。お菓子は抹茶味のういろうで、美味しかったです。私は抹茶特有の薄い苦味が好きなので、甘いういろうとのコンビネーションが絶妙でした!
今回の記事を読んで頂き、ありがとうございました。小田原へいらっしゃったら、ぜひ清閑亭でほっとするような憩いの時間を楽しんで下さい。また次の 記事です ♥
ービビー
情報
名称 | 清閑亭 |
---|---|
場所 | 清閑亭 |
住所 | 神奈川県小田原市南町 1-5-73 |
連絡先 | 0465-22-2834 |
メールアドレス | odawarateien@gmail.com |
開館時間 | 午前11時~午後4時 |
定休 | 火曜日(ほかに、臨時休館あり) |
交通アクセス | JR、小田急線、大雄山線、箱根登山線「小田原」駅より、徒歩15~20分 |
ホームページ | www.machien.net |
*お出かけ、ご利用の際は、事前に最新情報をご確認ください。
*この記事は海外からの研修生が書いた文章をそのまま表示しています。文法のミスや誤字脱字等ありますが、ご了承ください。