2013/12/27
日本のポータルサイトgooのランキング(2013年10月16日)の「「一生に一度、必ず見ておきたい」と思うクリスマスツリーランキング」にて、箱根ガラスの森美術館のクリスタル・ガラスツリーがラインキング2位として紹介されていました。
さっそく、この目で見たくて箱根ガラスの森美術館に行って来ました。
約7万5千個のクリスタル・ガラスで作られた、キラキラと輝くクリスマスツリーが最も映えるのは夜の時間帯。今回は、残念ながら、お昼時の時間帯になってしまったことを先にお伝えしておきます。通常の営業日時は、年中無休で午前9時から午後5時30分(ご入館は5時まで)ですが、クリスマスシーズンに限り、2013年12月21日(土)、22日(日)、23日(月)、24日(火)の4日間、全館20時30分まで開館していました。(入館は20時まで)
この記事が掲載される頃には、クリスマスシーズンは過ぎ去っていますが、来年以降のクリスマスシーズンに向けてお役に立てれば幸いです。
箱根ガラスの森美術館に向かったのは、2013年12月21日(土)の朝。東名高速道路の御殿場ICから仙石原交差点を経由し国道138号で箱根方面に向かい、御殿場出口から約40分ほどで美術館に辿り着きました。ここ日本では、三連休と言う事もあり御殿場にあるアウトレットモールに行く人々の大渋滞に捕まってしまい20分ほどのロスタイムがありました。普段の日なら御殿場出口から20分ほどで着くはずです。東名高速道路の東京ICからですと2時間ほどで行ける距離です。
当日は、お天気も良く、途中立ち寄った足柄サービスエリアでは、真っ白な出で立ちとなった富士山の雄大な姿を拝む事ができたのも大きな収穫でした。
箱根ガラスの森美術館に到着すると一般車両は、美術館の左手側にある駐車場に案内されます。駐車場には、常に案内役のスタッフが数名いますので、駐車スペースの確保やクルマ自体のセキュリティ面でも安心です。駐車場から玄関に向かう途中は石畳とクリスタルで装飾されたツリーによるクリスタルロードが出迎えてくれます。
入口の看板に沿って玄関に進むとチケット売り場があります。玄関の向かい側にある地下入口から地下1階にある、お手洗いやロッカールームに行く事も出来ます。ロッカールームのご利用は無料です。かさばる荷物をお持ちの方は、ロッカールームのご利用をおすすめいたします。
正面玄関から中庭のテラスに抜けると箱根ガラスの森美術館全体を見渡せます。中庭のはるか向こう側では、小塚山と台ヶ岳にはさまれた大涌谷から、ゆらゆらと立ち上る湯気も見る事が出来ます。
テラスから中庭にあるクリスタルグラス「光の回廊(コッリドイヨ)」をくぐり抜け美術館へと進みます。美術館の案内によれば、高さ約9m、長さ10mある回廊は、16万粒ものクリスタルガラスで出来ているとの事です。
玄関を抜けて最初に目にする中庭をはじめ、美術館など全ての施設が、水の都として知られるイタリアのヴェネチアがテーマとなっています。ヴェネチアの街を想わせる雰囲気を継承しつつ、まとめあげた展示スペースは、展示されている貴重なヴェネチアン・グラスと相まって、とても密度の濃い見応えのある演出空間となっています。
美術館は、ヴェネチアン・グラス美術館と現代ガラス美術館のふたつの施設があり、それぞれの時代とテーマに即した美術品の数々が展示されています。
ヴェネチアン・グラス美術館は、東地中海貿易によって栄えた海洋国家として「最も高貴な国」、「アドリア海の女王」と呼ばれた時代の共和国ヴェネチアになぞらえています。15世紀から18世紀にかけてヨーロッパ貴族を熱狂させたヴェネチアン・グラスの数々を時代を超えて堪能することができます。
現代ガラス美術館は、パンフレットからの言葉をかりるならば、19世紀後半に復活し、新しい生命を吹き込まれた斬新な現代ヴェネチアン・グラスの数々が展示されてるとのことです。実際に展示されていた現代ヴェネチアン・グラスは、それ以前とは対照的に、どれも個性的で奇抜であったり大胆なデザインの作品が多かったように感じました。
上記ふたつの美術館以外にも以下のような施設があります。
ガラスの体験工房
ガラスの体験工房では、ふたつの異なるガラス加工の体験ができます。
ひとつ目は、サンドブラスト体験工房。ガラスに砂(研磨材)を吹きかけ表面をスリガラスに削る技法を利用して、好みの模様を選んで世界にひとつだけのマイグラスを作ることができます。
ふたつ目は、フュージング体験工房「ヴェトロ」で、様々なガラスを組み合わせ、熱を加えて熔かし合わせるフュージングという技法を使って、アクセサリー作りを体験できます。
ミュージアム・ショップ
ガラス製品を扱うショップでは、ヴェネチアン・グラスはもちろん、世界各国のアート感覚に満ちたガラス製品約十万点が展示・販売されています。新春プレゼントとして、2014年1月1日、2日、3日の三日間、朝9時より、箱根ガラスの森美術館に入館の方、先着300名(三日間合計900名)に、2014年の干支“午”にちなみ、「箱根ガラスの森美術館オリジナル ガラスの馬」をフロントにてプレゼントしてくれると案内されています。
アチェロは、せせらぎのほとりにある森の小さな水車小屋をイメージした建物で、木製のからくり人形が、のどかな時を刻むとのことです。お店では、カナダ産メープルをはじめ、ジャム、ウォールナッツチョコレート、豆菓子、などを販売しています。私が見た時間には、からくり人形による時報は見れなかったのですが、時報とのタイミングが合えば、ぜひご覧になってみてください。
カフェ・レストラン
カフェテラッツァでは、コーヒー・紅茶をはじめ、ビールにワイン、ソフトドリンク、フルーツティー、メープルパフェ、シフォンケーキ、ローストビーフのランチセット、パスタ、サンドイッチ、などがメニューに掲載されています。今回は、何人かの方が待っていたので、利用しませんでしたが、ゆっくりとした時間を過ごせる機会に、訪れたいと思います。
イタリア人歌手によるカンツォーネの生演奏(毎日6回)がレストラン内から聴こえてきました。本場イタリアのカンツォーネを聴きながらの食事は、さぞ楽しいでしょうね。
誓いの鐘
中庭の奥に位置する散策コースです。渓谷と言っていいのでしょうか、途中急斜面になっている歩道を進むと、やがて、愛の扉をひらくとされる誓いの鐘が見えてきます。私は、特に誓うこともなく通り過ぎてしまいましたが、あなたは何を誓うのでしょうか。散策コース沿いには、クリスタル・ガラスの噴水「フォンターナ」やガラスで出来たアジサイ、ススキなどのオブジェも鑑賞できます。
クリスタル・ガラスツリー「アベーテ」
いろいろな場所を巡って、やっと最後に辿り着いたのが、クリスタル・ガラスツリー「アベーテ」です。案内によれば、「アベーテ」とはイタリア語で「モミの木」を意味するそうです。高さ10m、幅8mにもおよぶツリーは、昼の時間帯でも太陽の光を浴び、風でゆられる度に色鮮やかな光をはなっていました。人気のツリーだけあって、多くの人が思い思いのポーズで、写真やビデオにおさめていました。昼の時間帯でもかなりの見応えがあるのですから、夜の部は、もっと見応えのあるツリーなんだろうなと思いながら、後にしました。次回は、ぜひとも夜の部で再来したいものです。
ひと通りまわった印象での混雑の度合いですが、昼の時間帯だったこともあり、駐車場は、待たされることなくすんなりと駐車できました。レストラン・カフェテラッツアは、イタリア人歌手によるカンツォーネの生演奏の人気でしょうか、入場待ちの人が数名いる程度に混雑していました。美術館やその他の施設は、それほど混雑しておらず、自分のペースでゆったりと観覧できる状況でした。
最後にインフォメーションを掲載しておきます。なお、お出かけの際は、箱根ガラスの森美術館の公式サイト等で最新情報をよくお確かめください。
基本情報
名称 | 箱根ガラスの森美術館 |
---|---|
所在地 | 神奈川県足柄下郡箱根町仙石原940番48 |
定休日 | 年中無休 |
営業時間 | 午前9時から午後5時半(ご入館は5時まで) |
料金 | 【一般】大人1,300円 大高生1,100円 小中生800円 【団体】大人1,100円 大高生 900円 小中生600円 ※ 団体は15名様以上 |
交通アクセス | 電車・バス ● 東京〜小田原:新幹線40分、小田原〜俵石・箱根ガラスの森前:バス(湖尻桃源台行)40分 ● 新宿〜箱根湯本:小田急ロマンスカー90分、箱根湯本〜俵石・箱根ガラスの森前:バス(湖尻桃源台行)25分 ● 新宿〜箱根ガラスの森(施設内):小田急高速直行バス120分 ● 箱根湯本〜強羅:箱根登山電車40分、強羅〜箱根ガラスの森(施設内):施設めぐりバス(仙石・温生花園行)20分クルマ ● 東名御殿場IC〜国道138号線で、箱根方面へ 仙石原、国道138号線沿い クルマで約20分 ● 東名厚木IC〜小田原厚木道路、国道1号線 宮ノ下経由、国道138号線沿い クルマで約65分 |
駐車場 | あり |
トイレ | あり |
連絡先 | 箱根ガラスの森美術館 TEL: 0460-86-3111 |
ホームページ | http://www.ciao3.com/top.htm |
* お出かけ、ご利用の際は、事前に最新情報をご確認ください。