2013/01/01
河津桜と温泉で知られる河津町は、平安時代、華やかな仏教文化が花開いた土地でもありました。多くの仏像を伝える河津町にあって、最も古く、学術的、美術的に重要な仏像を多数伝えるのが、谷津の南禅寺です。2013年2月20日、南禅寺横に「伊豆ならんだの里 河津平安仏像展示館」がオープンしました。
南禅寺の本尊・薬師如来坐像は、平安時代前期(9世紀)に遡る仏像で、静岡県内最古の仏像です。この時代の木彫仏像は、神奈川県、東京都、千葉県、埼玉県など周辺都県でもほとんど知られておらず、この地域の歴史を考える上で極めて重要な文化財です。他にも南禅寺には、東海最古の地蔵菩薩立像(10世紀)や、1978年にドイツ・スイス・スウェーデンのヨーロッパ各地での展示会を巡り、現地新聞で絶賛された二天立像(10世紀)を始め、24体の平安仏が伝えられており、まさに仏教美術の宝庫です。
「9世紀の木彫仏像は静岡県内に1体もなく、鎌倉にも1体あるだけ。それほど貴重な仏像」談:上原仏教美術館学芸員の田島整さん
開館時間 午前10時~午後4時(閉館)
パンフレット裏(PDF) 休館日:毎週水曜日、年末年始(12月29日~1月3日)
観覧料:大人、高校生以上:300円/小、中学生:100円/標章者(手帳提示):200円、幼児:無料
所在地:〒413-0515静岡県賀茂郡河津町谷津138番
アクセス:伊豆急河津駅より徒歩25分またはタクシーで6分(バスはありません)
お問い合わせ:河津平安の仏像展示館 TEL.0558-34-0115
団体様へ:県道14号線の展示館方面入口からは細い道の為、大型バスは駐車場まで行くことができません。大型バスは河津桜観光交流館に駐車して頂き、徒歩で約30分かかります。
※ お出かけ、ご利用の際は、事前に最新情報をご確認ください。