2014/02/13
韓国庭園は、平成12年(2000)9月に当時の森首相と金大中大統領との日韓首脳会談が熱海で行われた際に、 熱海梅園を訪れ園内を散策し歓談され、日韓の友好の絆を深めた事を記念して、 日本と韓国の友好と世界平和が永久に続くようにと願い、 朝鮮時代の伝統様式と手法を取り入れた庭園を整備しました。
韓国庭園は日本の庭園のように限定された空間で完結するスタイルを取らず、 自然景観の結びつきを大事につくられ、庭園空間を「内庭」とし、 それを支える外部の空間を「外庭」として空間構成されています。
韓国庭園全体は、韓国古建築専門家:安聲浩(アン・スンホー)氏監修のもと、韓国建築関係者の手によって直接建設されました。
「堂」「大門」「塀瓦」等は、韓国の材料を使用しています。
園内には、方池円島・花階・煙家・友好平和記念碑・噴泉・チャントッテ・ 堂・大門・玉石張り土塀・瓦張り土塀・朴飛行士記念碑などがあります。
方池円島
方池は四角形の「池」で陰を表現し、円島は円形の島で「天」、陽を表現しています。 水を使用した庭園には、ほとんど取り入れている手法です。
花階
母屋の北側の斜面地に築く階段状の花壇。高貴な女性方の愛好の庭園として、季節感ある身近な植物や薬用植物、果実等の有用植物を植えています。
煙家
オンドル(床暖房施設)の煙突で、その形状から「煙の家」と称されています。 中には、壁面に長寿を象徴した植物等を描いたものもあり、一般に花階に設置されています。
友好平和記念碑
2000年9月23日に熱海で日韓首脳会談が行われ、翌24日に両国首脳が熱海梅園を訪れました。 碑は日韓の絆を深めたこの会談を記念して設置されました。碑の刻字は、森総理大臣と金大統領の直筆です。
噴泉
韓国庭園では水が大切に扱われ、特に水の噴出部には意匠がこらされています。 形態は「陰陽思想」を表現したものが多くあります。
チャントッテ
味噌、醤油、漬物等の壺を置く場所で、台所に近い後庭に造られます。 規模の大きさが家勢を表すものとされ、現在の一般家庭でも見られます。
堂
世俗より隠遁し、山中において詩歌を吟じ、哲学を愛する学者の生活空間として造った建物です。 小さなスケールですが、台所(女性の部屋)や使用人の部屋も付き、四季を通じて全ての生活が出来る様になっています。 建物の様式は、朝鮮時代初期(16世紀)、特に朝鮮半島南部の特徴ある一文字形の様式を保ったスタイルです。 マルと呼ばれる四方に壁のない開放的な部屋には自然との一体感が感じられます。
大門
朝鮮時代中期の四柱門の様式で、「友好・平和」記念碑の正面にあることから 格式を高く、大きな建物としました。梁の上部にある雲の形をした「雲板」は主人の精神性が 雲上の如く高いレベルに達していることを表現したものです。 また、入口部の柱の下部(根本)に彫られた図案は三太極という「天・地・人」の 宇宙の構成原理を表現したものです。
玉石張り土塀
朝鮮時代の伝統的な塀には、自然石を積んだものから土壁の塀、玉石や瓦を使った塀が見られます。 玉石張り土塀は、玉石で細工された塀で、塀の屋根瓦は韓国から取り寄せています。
瓦張り土塀
瓦張り土塀は瓦で細工された塀で、下部は玉石張りにしています。 塀の屋根瓦は韓国から取り寄せています。
朴飛行士記念碑
1933年8月7日、韓国で初の女性飛行士:朴敬元(パクキョンウォン)さんが、 故郷である韓国への訪問飛行の途中、 玄岳山腹に激突し33歳の若さで墜落死しました。この悲惨な事故と地元の人々との活動を通じて 生まれた友好を記念して設置しました。 碑の刻字は、森総理大臣と金大統領の直筆です。
基本情報
名称 | 韓国庭園 |
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所在地 | 熱海市梅園町 熱海梅園内 |
営業日・休日 | — |
料金 | ※無料 入園の時間制限はありません(ライトアップは無し) (梅まつり期間のみ梅園入園料別途必要:大人300円、団体11名以上200円、市民・市内宿泊者100円、中学生以下無料) ※有料の際、市民・市内宿泊者および中学生以下の料金適用については、証明書のご提示が必要です。 |
駐車場 | 無し(イベント時期のみオープン:有料)※梅まつり時期は、普通車600円・二輪車300円・マイクロ1500円 |
連絡先 | 熱海市観光建設部 都市整備課 公園緑地室 電話:0557-86-6218 |
交通アクセス | ・熱海駅より「相の原」方面行きバスにて約15分→「梅園」下車 ・熱海駅より伊東線にて約3分→来宮駅下車→徒歩約10分 駐車場/無し(イベント時期のみオープン:有料) ※梅まつり時期は、普通車600円・二輪車300円・マイクロ1500円 |
ホームページ | http://www.city.atami.shizuoka.jp/ |
※ お出かけ、ご利用の際は、事前に最新情報をご確認ください。