2014/02/13
国文学者で特に「万葉集」の研究者として優れた業績を残した佐佐木信綱の旧宅です。
信綱は病後の静養の地として、昭和19年に温暖な熱海に居を構え晩年を過ごしました。
建物の内部には入れませんが、庭園には「万葉集」に歌われた草木が数多く植えられ、 信綱の詠んだ歌の説明板が配置されています。
佐佐木信綱は、明治5年三重県で生まれ、13歳で東京帝国大学文科大学古典科に入学、 17歳で卒業し、以後、国文学者・歌人として活躍しました。
病気療養と著作のため、昭和19年に熱海の西山町にある知人の別荘に転居し、 以後昭和38年に亡くなるまで当地で暮らしました。
国文学者としては、東京帝国大学の講師をつとめ「校本万葉集」「日本歌学史」等の 多くの著作を残し、第1回文化勲章を受章しています。 また、歌人としても万葉集の研究などに多くの業績を残し、歌集「おもひ草」「新月」「山と水と」等があります。
この凌寒荘玄関脇の銘版には、信綱の処女歌集である「おもい草」所収の一首(下記)が刻まれています。
「願わくは われ春風に 身をなして 憂ある人の 門をとははや」
基本情報
名称 | 佐佐木信綱の旧居「凌寒荘」 |
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所在地 | 熱海市西山町12-18(第一小学校上) |
営業日・休日 | 開館:毎週土日 10:00〜16:00 ※年末年始休館あり |
料金 | 無料 |
駐車場 | なし |
連絡先 | 凌寒荘(開館日のみ)電話:0557-81-4433・熱海市教育委員会生涯学習課 文化施設室(施設)電話:0557-86-6232 |
交通アクセス | 熱海駅より「西山」方面行きバス利用約10分→「第一小学校前」下車→徒歩3分 |
ホームページ | http://www.city.atami.shizuoka.jp/ |
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